やれることだけやる!!整理ができない人のためのノート術
飽きっぽくて整理が下手な僕ですが、それでも5年以上続いている習慣があります。一冊のノートに何でも書き込んで行くことです。
上手なノート術とか手帳術は、働く男の至高とも言えるでしょう。会議や自習の内容が綺麗にまとまっていて、さらに自分の考えを整理する土台になっていればきっと幸せだと思います。
しかしながら、そんな夢を見て「デキる男のノート術!」みたいな本を手に取ってみても、ひたすら整理術の小技が列挙されていたり、はたまた何の訳にもたたない成功自慢やポエムが書いてあるのにウンザリ……みたいな経験、かなりの人がしているはずです。僕自身もそんな一人でした。
ですが、とにかく「情報を一冊のノートに全部書く」ことだけを意識してみると、あら不思議、これが続くんですよ。自分の行動ログや考えたことが一冊のノートにまとまっているようにすると、しっかり書き留めておこうという気持ちにもなるものです。
不格好なことをしているようにも感じますが、実はこのやり方、「このノートを見れば欲しい情報が全部入っている」状態が作れます。すごく安心感があります。
さて、自分がどのようにノートを使っているかを紹介したいと思います。
(ノートをざっと見返して、お見せできそうなところがあればよかったのですが、結構仕事のことが多くて難しそうでした、ごめんなさい><)
ノートを選ぶ
なんでもいいです。何でもいい。
自分が使いやすくて好きになれるものなら何を選んでも構いません。
ただしルーズリーフだけはだめ。差し替えが効かないノートに書くことが大事。
自分はこれを使っています。
普通のB5よりも横幅がせまくて、ノートの「無駄な端っこ」を生み出さない設計になっています。持ち運びも意外とスリムで便利。
店頭でなかなか手に入らなくなってしまったので、Amazonで購入しています。
60枚つづりですが、今は大体これで3〜4ヶ月くらいで使い切るペース。
ノートの表紙には通し番号と使い始め、使い終わりの年月日を書いておきます。少し前の情報に当たりたいときに便利です。
時系列順に何でも書く
ミーティングの内容、学会で気になったこと、読んだ本の感想、一日のやることなどなど・・・全部同じノートに続けて書きます。
このとき、日付が入っていることが重要です。以前どのタイミングでどんなことを考えていたのかが一目で判ります。
ひとつのプロジェクト(研究テーマ等も)に関わっていると、ほんの2、3ヶ月で方向性がどんどん切り替わることもありますし、数年経ってから昔考えていたことが使えるタイミングがやってくることもあります。
自分の思考パターンもまた同じです。とにかく紙にログを残すのです。
つい最近役に立ったのは、上司のプレゼン中の話し方についてメモしたものでした。非常に上手なプレゼンをする上司なので話し方のコツを盗んでおこうと思い、気がついたセリフとそれに対する自分の意見を書き出しておいたことです。
自分の発表の段になって、ノートを見返して「上司のよさ」を取り込むことができました。
時系列順に何でも貼る
ノート以外に分散した情報は積極的に貼ります。とにかく「このノートを見れば欲しい情報が全部入っている」という状態が望ましい。
よかった論文は縮小して貼ります。フルペーパーとかでめんどくさかったらキービジュアルとリファレンス番号を控えて、感想やら色々書いておきます。貰ったプリントはそのまま貼ります。それに対して自分の意見とかが色々入っていればなお良いです。
会議のアジェンダとか日程表なんかも全部プリントして貼ります。クリアファイルなんかに入れておくと、一番情報が欲しいときにどっかに行ってしまったり、あとから見返すことは全く出来ません。
自分で作った資料も小さく印刷して貼り付けたりします。上司の添削が入った過程を見ながら反省したり、発表内容の確認に使えたりします。本の内容も、場合によってはコピーして貼ります。「現代語訳 般若心経」(ちくま新書)は妙に感動したので、最後にまとまった現代語訳をそのままコピーして貼り付けました。研究者として有用なノートにしたいのであれば、学会誌とか教科書の重要な点なんかを貼っておくのもいいでしょう。
他の紙に書いたものは何でも貼る
ポストイットに書いて備忘録にしていたものも、タスクがすべて終わったら貼ります。テープのりで貼り付けておくとよいです。いつ何をやったかがよく分かります。
いつか使いたいアイデアには付箋を
すぐには使わないけれど、いつか使いたいアイデアはふせんを付けておきます。
タイミングが来たら掘り起こせるようなよすがを作っておくといいでしょう。
これも、都度都度コピーして移植するとよいと思います。
連絡先や名刺のコピーをまとめておく
頻繁には使わないけれども、有事のときに使う連絡先を控えておくといいでしょう。必ずノートの巻頭にまとまっているとあとから参照しやすいです。ノートを新しくするときには必ずコピーして移行します。その際に新たに必要になった連絡先を追加しておくといいですね。
個人的には、測定装置の業者さんの連絡先や、近くのクロネコヤマトの営業所に連絡するときにすごく役にたちました。
調べた英単語は巻末にまとめる
小技として重宝したのが、英単語を巻末からまとめておくことでした。
論文を読んでいて分からなかった単語や、使えそうだなと思ったフレーズを、巻末から逆順に書き出しておきました。
これも必要に応じてコピーして新ノートに移植します。
使う文具を持ち歩く
会社や大学のような自席がある場所以外でも同様にノートを作っていく必要がある場合には、自分で必要なものを持ち歩きます。
・ハサミ
・テープのり
・ペン
・(場合によっては)蛍光ペン
・耳栓(周囲がうるさいのが気になったことがあったので)
・付箋
あたりをポーチに入れてかばんに忍ばせておくといいですよ。
まとめと今後
とにかくアナログで書きましょう、貼りましょう、というのがざっくりしたまとめです。ざっくりしすぎですか。
「一冊の中に必要な情報がまとまっている」ことは思った以上に便利です。試しにやってみてください。少しでもいいなと思ったことがあったら真似してみていただけると嬉しいです。
実は、今やっているノートの使い方は「「結果を出す人」はノートに何を書いているか」(Nanaブックス)と「情報は一冊のノートにまとめなさい」(ダイヤモンド社)を主に参考にしています。
とくに前者は、もっと細かいノート(情報)管理の手法について書いてありますが、デジタルツールを使った管理は全く続きませんでした。
続いた部分だけを書き出してみると上のような感じになりました。非常にシンプルです。今後も少しずつ試しながら方法を吟味していこうと思っています。